RIP: タスクkill系アプリ
結論
Androidのタスクkill系のアプリがお亡くなりになりそうです
背景
Android 14 DP2出ました。DP1から以下の項目が増えています。
Apps can kill only their own background processes
killBackgroundProcesses()
というバックグラウンドプロセスをkillするというそのままのメソッドがあるのですが、API14からは自身のアプリのものしかkillできなくなります。
いわゆるタスクkill系のアプリで使われているAPIかと思われます。
実験
実際にいくつかのタスクkill系のアプリをインストールして実行してみました。
バックグラウンドプロセスkillしていると思われる操作時、ログに出ていました。
Android 13では同様の操作時に出ていません。
おまけ
ちなみにタスクkill系のアプリでは、あえてメモリ割り当てを繰り返してメモリ枯渇状態を作り出し、他のプロセスをシステムにkillさせる(その上でおそらく自身が割当したメモリを開放する) ことでメモリを開放するというアプリが存在するようです。
たしかにこのやりかたならばAndroid 14でも動作するようです。が。。。
ドキュメントの注意書きにもある通り、これ系のアプリはシステム的にできないことを標榜している、ユーザーを偽っているということでストアから削除される流れなのでしょう・・・
2023 抱負
あけましておめでとうございます。既に仕事初めの時期ですが新年の抱負です。
九州旅行にて車で観光する
社会人になる直前に免許を取り、それ以来10年ほどペーパードライバーです。 都内に住んでいてそこまで旅行好きでもなかったので不要だったのですが、妻と旅行するうちに、観光するなら必要だよねということになりました。
一時期は車を運転することの万が一のリスクが高すぎるとずっとペーパーでいることも考えていたのですが、割と趣味として楽しめそうであるのでそのリスクは呑もうと思っています。 もちろん安全運転を心がけますし、現状ではペーパードライバー講習に通い始めています。
現状のマイルストーンは以下のようになっています - 1月: ペーパードライバー講習10時間程度 - 毎月: レンタカーを借りてドライブ - 6月: 友人結婚式のための沖縄でドライブ - 夏あたり: 九州旅行
…となんだかんだ言っていますが、Driving My Wayをドライブ中にかけたいのが最初のモチベーションです。
弱い定義のEMとしてやっていく
長年一Androidエンジニアとしてやってきましたが、昨年からはマネージャーになることを念頭にマネジメント業務にチャレンジさせていただいています。 ただ、この年末年始の休暇でEMについて様々な記事に触れてみると、マネージャーは場面場面で求められることが本当に違いますし、マネージャーと名乗るからにはやるべきことがまだまだあると確認できました。
現状はピープルマネジメントの領域しかチャレンジできていませんが、まずはインプットを増やし弱い定義のEMとして出来るようになることが目標です。(プロジェクトマネジメント・プロダクトマネジメントは別メンバーが既にやってくれているのもある)
弱い定義として出来た後、自身の特性的にプロジェクトマネジメント・プロダクトマネジメント方向にスキルを広げるよりピープルマネジメントを更に強める方向に行く気がしてます。
DroidKaigi登壇
昨年から社のAndroidテックリードとして活動しています。 任命していただいてありがたいと思う反面、自身の技術力的にテックリードとしての能力が本当に備わっているか悩むことがあります。 それぞれのチームに所属するAndroidエンジニアの悩みを解決するというのが今の役割に近いところなので、必ずしも技術力が高ければいけないというわけでは無いとは思います。それでも名乗る以上はメンバーに納得してもらえるだけの成果は出したい・・・!
ということでわかりやすい目標としてDroidKaigi登壇を目指します。
そのための具体的な行動ですが、ブログ記事・勉強会登壇等のアウトプットを増やします。 また過去プロポーザルを出しても採択されていなかったので、そこの分析もあわせてやっていきます。
毎週のジム通い
昨年前半は「結婚式でお姫様抱っこする」という名目で毎週通ってました。 実際お姫様抱っこをやるのは式の前の前撮りでしたし、そもそも最初の段階で既にできていたので目標としては形骸化していましたが…
その名目がなくなった結婚式後は行かなくなってしまいました。
普段リモートワークで運動せずは流石にまずいので、特にこれと言った目標ではないですがジム通いは続けようとしています。
一応「子供が出来た時にかっこいい姿を見せる」も考えたのですが何年後の話だ・・・?となっています
終わりに
目標は立てるまではよいのですが、途中の振り返りが大事ですよね。仕事で立てる目標も期初に立てて改めて意識するのは評価の時期なんてザラですし・・・
そうならんように1ヶ月単位で報告していきたいですね
Android LintのDetectorを読む Day6: MergeMarkerDetector
ソースコード
Issue
category: CORRECTNESS priority: 8 severity: ERROR
背景
gitでconflictを起こした時の <<<<<<<
=======
>>>>>>>
が残っていないかをチェックする
適用例
- analyzeされないライブラリ ではない
.gradle
.kts
.properties
.xml
- 特にコンパイルで壊れないリソースファイルでチェックする目的がある
着目点
様々なファイルを対象にする時、 OtherFileScanner
を実装する
getApplicableFiles
run
を実装する。
getApplicableFiles
の返り値として Scope
を指定する。 Other
と指定しているのは、merge markerが存在するとコンパイルでコケるはずのソースコードを除外する目的があると思われる。
Android LintのDetectorを読む Day5: CallSuperDetector
ソースコード
背景
メソッドがoverrideされるときに、親クラスのメソッドを呼ぶように示すアノテーション @CallSuper
が存在する。
ただしく実装されているかをチェックするLint。
適用例
以下の条件をすべて満たしているときにエラーが出る。
- @CallSuperがついているメソッドをoverrideする
- 親メソッドを呼ぶべきとアノテーションされているもの
- View.onDetachedFromWindow
- Android 5からこのメソッドでの実際の処理は
onDetachedFromWindowInternal
で行われるようになったため、onDetachedFromWindow
をsuperを呼ばずにoverrideしても問題なくなった。実際View.onDetachedFromWindow
の実装は空になっている。 - が、それ以前では
View.onDetachedFromWindow
に実装が入っておりsuperを呼ぶ必要があり、また@CallSuper
は存在していない時代だったため、特殊ケースとして条件が存在する。
- Android 5からこのメソッドでの実際の処理は
- android.support.wearable.watchface.WatchFaceService.Engine.onVisibilityChanged
- サポートライブラリ側で
@CallSuper
対応するまでは特殊ケースとしてチェックしている。
- サポートライブラリ側で
また、onCreate内でsuperを複数回呼ぶとクラッシュの危険性があるので、その場合もチェックする。 この際、複数回呼ばれない構造であればエラーが検出されない。
例えば以下のようなケースでは検出されない
override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle){ if(hoge){ super.onCreate(savedInstanceState) } else { super.onCreate(savedInstanceState) } }
気づき
SuperCallVisitorで superの呼び出しをチェック
特定のメソッドの中で呼び出したsuperのメソッドのついての情報を収集している。
skipParenthesizedExprUp
は簡単に言うとsuperのメソッドを取得しており、targetとなるメソッドと名前が一致していれば配列に入れておくようになっている。この配列が0ならsuperが呼ばれていないのでエラーが出る。
override fun visitSuperExpression(node: USuperExpression): Boolean { anySuperCallCount++ val parent = skipParenthesizedExprUp(node.uastParent) if (parent is UReferenceExpression) { val resolved = parent.resolve() if (resolved == null || // Avoid false positives for type resolution problems targetMethod.isEquivalentTo(resolved) ) { superCalls.add(node) } } return super.visitSuperExpression(node) }
その他感想
CallSuperDetector
という名前的には合っているが、 CallSuper
のメソッドでちゃんとsuperが呼んでいるか、とonCreateが複数回呼んでいないかは別のクラスに責務分けたほうが良くないか?とは思う。
また、onCreate複数回呼んでいないかについて、クラスの判定を行っていない。複数回呼んでクラッシュするというのは Activity
での話であり、これを条件に入れたほうが良さそう。
[Android] Android LintのDetectorを読む Day4: AppCompatCallDetector
ソースコード
背景
AppCompatのメソッドを使う時、 通常のものではなく support
のものを使うこと。
ちなみに現在SupportLibraryはAndroidXに役割を渡しており新しい開発についてもそちらで行われる。
なおAndroidXのLintについて、actionaBarは
でチェックしている。
気づき
LintFixする
自動でlintが修正したい場合には、 LintFix
を用いる。
String message = String.format("Should use `%1$s` instead of `%2$s` name", replace, name); LintFix fix = fix().name("Replace with " + replace + "()") .replace() .text(name) .with(replace) .build(); context.report(ISSUE, node, context.getLocation(node), message, fix);
メソッドが特定のクラスのサブクラスににあることを判定
isMemberInSubClassOf
の第3引数のbooleanは、厳密にサブクラスかを判定している。
この場合 false
のため、サブクラスではないその特定のクラスにメソッドが生えていてもtrueになる。
override fun visitMethodCall(context: JavaContext, node: UCallExpression, method:PsiMethod){ val answer = context.getEvaluator().isMemberInSubClassOf(method, CLASS, false) }
[Android] (WIP) Android LintのDetectorを読む Day3: AllCapsDetector
ソースコード
背景
TextViewでtextAllCaps=trueだとテキストに含まれるマークアップが落ちるためチェックしている。 が、実際マークアップが落ちるが何を指しているのかよくわからなかった。要継続調査。
- TextView.getTextしたときにマークアップのタグがなくなる?
textAllCapsを変えても、タグが消えるのは同じ
マークアップが効かなくなる?(指定しても太字じゃなくなる)
- textAllCaps=trueにしてもマークアップは効いていた
更に、マークアップのテキストをResourceに入れて渡すとこのlintに引っかかるのにResourceに入れずに直だと引っかからなかった。 Resourceに入れずに直だと別のlintで引っかかるため?
気づき
Layoutに対してはLayoutDetectorを用いる
LayoutDetector
-> ResourceXmlDetector
-> XMLScanner
と継承されており、XMLの各要素にアクセス出来るようになっている LayoutDetector
を継承し判定を行う。
attributeを判定するときはNSも確認する
override fun visitAttribute(context: XmlContext, attribute: Attr) { if (ANDROID_URI != attribute.namespaceURI) { return }
attr名が合っててもNameSpaceが異なることがあるのでチェックする
resourceの値を取得する方法
val client = context.client val full = context.isGlobalAnalysis() val project = if (full) context.mainProject else context.project val repository = client.getResources(project, ALL_DEPENDENCIES) val items = repository.getResources(ResourceNamespace.TODO(), url.type, url.name) if (items.isEmpty()) { return } val resourceValue = items[0].resourceValue ?: return val rawXmlValue = resourceValue.rawXmlValue ?: return
TODOとなっているが実態はRES_AUTOで、これは http://schemas.android.com/apk/res-auto
のこと。
名前空間の追跡を用意にするためにログを追加で出してるだけっぽい。
rawXmlValueにテキストが入っているので、そのテキストに対してマークアップがあるか ( <
が含まれているか) で判定している。
Android LintのDetectorを読む Day2: AlarmDetector
ソースコード
背景
高頻度のアラームはバッテリーに悪いため、API 22からは最低でも5秒かかるし、インターバルも最低60秒になっている。 5秒以内に実行したい場合はメッセージを遅延させて送るか runnableを使うこと。
適用例
AlarmManager.setRepeatingにおいて、第2引数が5000、第3引数が60000未満であれば適用
気づき
特定のメソッドについて着目する場合、メソッド名だけで判定しない
getApplicableMethodNames
でメソッド名を指定しつつ、更に引数の型・引数の数で判定している。
現在 setRepeating
はオーバーロードが存在せず名前だけで一意に指定できるので、現状意味をなしていない判定である。
おそらく今後他の引数を持つ同名メソッドが増えた時にそちらに適用されないようにしているのだろう
override fun getApplicableMethodNames(): List<String> = listOf("setRepeating") override fun visitMethodCall( context: JavaContext, node: UCallExpression, method: PsiMethod ) { val evaluator = context.evaluator if (evaluator.isMemberInClass(method, "android.app.AlarmManager") && evaluator.getParameterCount(method) == 4 ) { ensureAtLeast(context, node, 1, 5000L) ensureAtLeast(context, node, 2, 60000L) } }
変数・定数を考慮した値の取得の仕方
このLintでは引数の値が一定以下のときに引っかかるようになっている。 引数に渡される値も、数値直の場合もあるが、変数・定数でその箇所だけではわからない場合がある。
ConstantEvaluatorを用いて、visitMethodCallからは以下のように取得できる。
override fun visitMethodCall( context: JavaContext, node: UCallExpression, method: PsiMethod ) { val evaluator = context.evaluator val numberOfTargetParam // 取得したい引数が第何引数か val argument = node.valueArguments[numberOfTargetParam] val value = ConstantEvaluator.evaluate(context, argument) // Long value.toLong() // String value.toString() }